ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2004年10月16日

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C92 レストア作業

塗装前準備 下地の塗装をしたのだけど、台風による水没でバタバタしてたら、だいぶ汚れて しまったので、色を塗る前に綺麗に洗うことにした。写真は、錆の酷かった バッテリーを置く場所の部品。上はついでに色を塗る GA50 のチェーンカバー。
洗い完了部品
同じように、下地を塗ったタンクも汚れたので、綺麗に洗って乾かす。乾いたら 黒色を塗る。
洗ったガソリンタンク

ガソリンタンク塗装 ガソリンタンクを黒色に塗った。だいぶ良い感じに仕上がった。
塗装後のガソリンタンク
この上にクリアを吹いて完了。しかし、ウレタン系の塗料は、耐ガソリンなのか 調べないといけないな…。
塗装後のガソリンタンク2

燃料フィルタ取り付け 水没して、だいぶ埃っぽくなってしまったので、今の簡易燃料タンクでは、異物が 流れ込む可能性がある。そこで、燃料フィルタをつけることにした。CB90JX 用のを 買ったついでに買ったもので、 KIJIMA のもの。
燃料フィルタ
ちょっと、今の燃料ホースにはサイズが大きかったので、少し削ってホースを 入れた。透明で中が見えるので、汚れ具合が確認できるのが便利。
燃料フィルタのアップ
しかし、エンジンにだいぶ近いところに取り付けとなるので、この燃料フィルタの 耐熱性能が気になる。実際のところは、どうなんだろう。

クラッチワイヤー給油 そろそろ、ワイヤーの給油をすることにした。まずは、クラッチワイヤーから。 エンジン側のクラッチケーブルが接続されている場所を、開けなければならない。
クラッチワイヤー
しかし、ドライブスプロケットのカバーの部分が開かない。5本のネジの中で、 回ったのが2本。ドリルで頭を潰しても良いのだけど、良く考えると、この時代の ネジの規格が今と違うから、入手できないかもしれないので、それは避けなければ ならない。
回らないネジ
ということで、チェーンカバーを外すことにした。外せば、ドライブスプロケット のカバーの中が見えるかな、なんて思って。ネジを2本外して、外せるかな、と 思ったのだけど、サスペンションが邪魔して外れない。
チェーンカバーが外れない
結局、左のサスペンションを外すことにした。下側のネジを取って、上側のネジを 緩めて、持ち上げたら…、水が出てきた。
サスペンションの下側のネジを外した
サスペンションの下側銀色の部分を持ち上げると、中から泥水が出てくる。気に なったので、右側も同様に持ち上げると、左側よりも大量に水が出てきた。この 中は錆が出て酷い状態になっているのかもしれない…。
右後サスペンション
という訳で、下側のチェーンカバーも外した。中に水が溜まっていて、少し 驚いたのだけど、チェーンは綺麗な状態。左後サスペンションをずらして、上側の チェーンカバーも外す。
チェーン周り
上側もチェーンカバーも外した。チェーンは思ったよりも綺麗なのだけど、既に 伸び調整が最長の場所で、伸びきっている感じ。交換が必要かもしれない。
チェーン
ドライブスプロケットの中がなんとか見えるような感じなので、この状態で クラッチワイヤーの給油を行った。何とか、下からオイルが出てくる感じ。
クラッチワイヤー給油
動きがだいぶ良くなった、と思う。

前ブレーキワイヤー給油 クラッチワイヤーの次は、ブレーキワイヤー。こいつの動きが悪い。ブレーキ側の ケーブルを外したのだけど、なんだかバネが2つついていて、ギリギリまで 長さを使っていて、おかしな状態。
前ブレーキのワイヤー部分
確認のために、2号機の状態を見てみることにした。実は、2号機も水没して、 動かすのは大変な状態。
2号機の前ブレーキのワイヤー部分
やはり、良くあるゴムのカバーがついているのと、長さに余裕があるのと。 ブレーキシューが残り少ないか、ワイヤーが伸びているのか、それとも、他車の ワイヤーがついているのか。とりあえず、外して給油することにした。
ブレーキワイヤー給油
ワイヤー自体の動きは、それほど悪くはない。動きが悪いのは、ブレーキレバーに 問題があるようで、良く見ると曲がっていたのと、倒したときのような傷があった のと。
ブレーキレバー
ブレーキレバーの軸の部分のネジを、緩めにしめて、対処することにした。

2号機の状態 2号機も、先の台風で水没した。とりあえず、色々と対処をしておくことにした。 やや前傾状態で水没したので、マフラーの中から泥水が出てきた。思ったよりも 量があった。
マフラーから水
エンジンの中に水が入っているかチェック。オイルを給油するフィラーキャップを 開けて、水とオイルが出てくれば、確実にクランクケースに水が入っている。 そっと開けてみた、が問題なさそう。 オイルフィラーキャップ
あとは、シリンダーの中に水が入っている可能性はあるので、何度かキックして 水を出すようにした。

エンジン始動テスト とりあえず、エンジンを掛けようと、予備ガソリンタンクに燃料を入れて、 キックをしたのだけど、圧縮がない感じ。良く見ると、ドライブスプロケットの カバーを取るときに、マフラーを外したのを忘れていた。早速取り付けて、キック。
予備タンク給油
しかし、まだキックに圧縮がない感じ。キックすると、エアクリーナが「シュッ」 っと音を出すのだけど、勢いがない。あれ?と思って、マフラー周りを調べたり したのだけど、良くわからない。前回、エンジンを掛けてから、何の作業をしたか 思い出して、ふと気がついた。クラッチケーブルだ。気がつくまで30分もかかって しまった。クラッチケーブルを調整して、キック。3回目のキックでエンジン始動。 アイドリングをしていたら、コロコロ、っと音がした。車体を見ると、ブレーキ ランプがなくなっていた。
ブレーキランプ
水が浸入して、錆びてしまい、さらに振動でガラス部分が落ちてしまったようで ある。探してみたら、ガラス部分が転がっていた。
ランプのガラス部分
ランプの口金とは、接着剤のようなもので留めている感じである。さらに良く 見ると、口金部分にもガラスで覆われているので、口金とガラスの部分が回って しまっても、ライトが点くようである。ただし、回しすぎてしまうと、電線部分が 切れるかショートしてしまう可能性がある。
ランプのガラス部分の裏
なんだか、1つ勉強になったというか、また部品を探さなくてはならなくなった というか。

前ブレーキの状態 夜になってしまったが、前ブレーキの状態を確認することにした。前輪を外して 前ブレーキを取り出した。
前ブレーキ
かなり汚れている。それに、シューもだいぶ減っている感じである。さらに、 泥が乾いたような感じの汚れがついていたので、やはりここにも泥水が浸入した ようである。
ブレーキシューの汚れ
ブレーキのライニング側、汚れが酷い。それに、だいぶ減っている。1mm 以上の 段差がある。この減りと、シューの減りで、ブレーキワイヤーに余裕がなくなって しまったのかもしれない。
ドラム
パーツクリーナで、汚れを落とそうと思ったが、クリーナがなくなってしまった ので、また今度にする。

by Tatsuyoshi
since 2004