ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2010年12月24日

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台湾に行ってきた その2

スクーターに乗る
台湾は日本とは国交がない。国交がなくて、ここまで堂々としているのも珍しい 感じもするけど。そして、台湾はジュネーヴ交通条約にも加盟していないので、 国際免許証が使えない。じゃ、どうするかというと、日本の免許の翻訳文をもらい、 それを携行することで運転が可能になる。これは2007年9月21日から始まった制度で 翻訳文は日本では JAF に、台湾では財団法人交流協会でもらうことができる。 旅行前に JAF でもらうのが王道なのだろうけど、最寄の JAF が家から遠いのと、 値段が少し高い(3300円、台湾の交流協会だと700元、約2000円)ので、台湾の 交流協会でもらうことにした。 余談だが JAF のページには、原則即日発行と書いてあったので、実質どのぐらいの 時間でもらえるのか電話で聞いてみると、「JAF では日本の免許証の翻訳業務は 行っていません」と言われて、こっちから冷たく言い返したということもあって。 MRT に乗って南京東路駅で降り、台湾の交流協会に向かった。 交流協会
入り口に警備員が居て、思ったよりも厳重な感じ。中の撮影も駄目だと言われた。 申請用紙を書いて提出すると、45分ぐらいかかると言われ、郵便局なんかに行って 時間をつぶして戻ってきた。できあがったのは、A4の2枚綴りの紙で、1枚目は 日本の運転免許証の翻訳文、2枚目は台湾での運転可能な区分が書かれたもの だった。 2枚目
台湾の免許には一種二種が無いので、牽引があればコンプリートだな。左上の 黒い部分は割り印があったので塗りつぶした。 翻訳文が用意できたので、スクーターを借りて乗ってみた。借りたのは 50cc の KYMCO DJ Refined 50 で、台湾では 50cc でも二人乗りできるので、後に乗って もらって道案内してもらった。わざわざこのために日本からヘルメットを持って いったが、台湾での認証を通ってないものなので多分違法な気がする。 スクーター
何で黒いマスクなんかしているかと言うと、現地の人の格好に合わせて。台湾の 人はかなりの確率でマスクをしている。それもカラフルなマスクで、夜店で1つ 80円ぐらいで売っていたので買ってみた。聞いたところによると、排気ガスの ためもあるけど、寒いからつけてるんだと。 それと、ジャンパーを後ろ前で着ている人がいた。背中の部分を胸の側にして 着ているのである。気持ちはわからなくもないが、それだったら良いライダー ジャケットを買えば良いのになぁ、と思う。 どちらにしても、台湾の人は日本人より寒がりのようである。

運転してみて
まずは、右側通行。10年ぶりの右側通行の国だったので、緊張した。この緊張が 消えた頃が危ないのだろうけど。 そして慣れない2段階左折。50cc のスクーターをまともに乗ったのは5年前、 頭の中に2段階で曲がると言う概念が無いので、気をつけて走るようにした。 昨日も少し書いたが、2輪車の停止線は車の停止線の前にあり、さらにその前に 2段階左折用の停止位置がある。しかし、直線するスクーターでも2段階左折用の 場所にするする出る人がいて、あれ?と思うことがあった。 2段階左折
信号の横には、青に変わるまでの秒数が出ており、3秒前ぐらいになるとレースの ようにエンジンを吹かしだして、青になった瞬間にみんな飛び出していく。宛ら サーキットのようである。 信号のカウントダウン
時々、犬が道路にいて。飼い犬らしいのだけど、リードで繋がれてないので、 自由に歩き回っている。ちょっと危険。 路上の犬
旅行会社の人に、運転するのは危険だよ、と言われたけど思ったよりも危険なりに 譲り合って通行している。日本でこのタイミングで入ったら、クラクションを 鳴らされるだろうな、というタイミングでも平然と譲り合いをしていて、良くも 悪くも流れができている感じである。

排気ガス検査
走っていたら、何かの検査をやっていた。排気ガスの検査らしい。試しに英語で 質問してみたら、まったく通じなかった。 排気ガス検査
この排気ガスの検査は、新車ほどの厳しさはないとの話だが、実際のところは 良くわからなかった。この検査で落ちると、シールを貼られて再検査をしないと いけない、と言っていた。

台湾のナンバー
台北を走っているスクーターのナンバー地域表示は4種類ほど見かけた。台湾省、 台北市、高雄市、何も書いていない、の4種類。何も書いていないのは、2007年 以降の新しい車両らしい。何で台湾省なのかと言うと、元は中華民国の成立まで 遡る話で、中華民国(所謂台湾)はモンゴルから中華人民共和国から、ロシアの 一部までも国土がある前提である。その中にいくつか省があって、実質的には 台湾省と福建省の一部が支配下となっている。その中に省に入らない直轄市と いうのがあり、それが台北市と高雄市である。明日には直轄市が3つ程増えて、 新北市(元台北県)、台中市(台中市と台中県が合併して)、台南市(台南市と 台南県が合併して)合計5つになるらしい。さらに、明日から高雄市に高雄県が 含まれるようである。が、既にナンバーには地域が入らないので関係ないか。 日本人の感覚から言うと、住所は台湾省→台北県→台北市、となる気がするの だけど、市は県に含まれないし、台北市は直轄市なので台湾省にも属していない。 台北県(明日から新北市)の地図を見ると、台北市と基隆市の部分がぽっかり 穴が空いているのがわかる。 ナンバー
左上のシールが日本で言う自賠責保険、右上が排気ガス検査のシールである。 どちらも10年以上前に期限が切れているように見えるが、使われている年号は 西暦ではなく、1912年の中華民国政府設立からの年で、最初の年は0年ではなく 1年だったので、2010年は99年となる。つまり、保険は切れていることになる。 来年に100年問題が起きるのでは?と現地の人に聞いたら、コンピューターでは あまり使ってないから大丈夫だよ、と気楽に言っていた。色々な場所で駄目な 気がしてならないけど、杞憂なのかもしれない。 ナンバーの色は、私が乗らしてもらったスクーターは緑色のナンバーだった。 聞いてみたら、50cc クラスは緑色、250cc までが白色、その上もあって聞いた けど忘れたので調べてみた。
排気量 ナンバーの色 免許区分
~50cc 緑ナンバーに白字普通軽型
50cc~250cc 白ナンバーに黒字普通重型
250cc~550cc黄ナンバーに黒字大型重型
550cc~ 赤ナンバーに白字
赤ナンバーだけは XX-nn(Xは大文字アルファベット、nは数字)の4桁になる そうな。そして 1.34 馬力以下の場合だと免許区分が小型軽型となり、制限速度が 30km/h となるようである。スクーターを借りたときに、50cc 以下での最高速度は 45km/h と聞いた。2人乗りもできるし、日本の原付(一種)よりも便利に走行 できる。 二段階左折は、どうやら排気量に関係ないようで、大きなモーターサイクルに 乗っていてもしなければいけないようである。

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