ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2015年12月5日

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TF125 バッテリーレス化

しばらく乗らなかったら
日本にいなかったりして、しばらく乗っていなかったら、サイドスタンドの下に オイルの染みができていた。どこから漏れているのか確認してみると、オイル量 確認窓のところから少し漏れている様子。 パッキンを替えるにもオイルが入っているので、使い切ってから対処しようと 考えていたが、ふとこのオイル窓がネジ式になっているようなので、締める方向に 回して様子をみることにしてみた。 それから2か月、オイルの漏れは止まったようである。 オイル量確認窓オイル量確認窓 もうしばらく様子を見て、大丈夫そうだったらこのままでいこうかと。
ずっとバッテリーは
そんな感じなので、バッテリーは手に入れて2年後ぐらいに役目を果たすことなく、 そもそもキックスタートのみなので始動に関しては何ら問題がなかった。走行中は ウィンカーの点滅が悪かったり、ホーンが蚊の鳴くような音量だったりと不満は あるものの、近くの野原に行ったりするぐらいだったため、あまり気にしては なかった。 しかし、ちょっと遠出をしようということもあり、バッテリーの購入を考えた。 バッテリーの値段を見ると高いし、またすぐに上がってしまうだろうからと、 バッテリーレスを考えた。まずは電装系の確認。基本設計が70年代のものなので ともすればレギュレタが付いていない可能性もある。そうすると、バッテリーレス なんかにすると、電球が全部吹っ飛んでしまう。本体を確認すると、バッテリー 横にはレギュレタらしきものが付いていた。 レギュレタレギュレタ このデバイスの印刷は SH636A-6 で、新電元工業製とわかった。調べると、SH で 始まる SH640 などの情報があった。多分、レギュレタレクチファイアだろうと いうことで。 この状態で電圧を測ってみた。0.72V と単なる重りと化していた。 バッテリーの電圧バッテリーの電圧 ということで、バッテリーレス化することに。
コンデンサを用意
秋葉原に行ったついでに、コンデンサとケースを買ってきた。お金があれば、 電気二重層コンデンサを買いたいところだが、耐電圧が低いので数が必要となって くる。一応、12V 車でも使えるようにしたいので、直列で5本とか接続になるため 値段も高いし容量も減ってしまうし。電気二重層コンデンサは安くなってから 使うとして、今回は電解コンデンサを使うことにした。 買ってきたのは、コンデンサ3本とケース。コンデンサは秋月電子で1本80円。 ケースは千石電商で165円。 コンデンサとケースコンデンサとケース コンデンサの容量は 4700μF で耐圧が 50V のもの。これを3本並列に繋ぐので 14100μF として使うことになる。日本製で松下のもの。 コンデンサコンデンサ もう一回り小さなケースを買う予定だったけど、こっちの方が30円ほど安かった のと、あまり小さくしてもバッテリーのスペースがあるので意味がないという ことでこのケースになった。中に3本余裕で収まる。 3本格納3本格納 このケースは意外と密封性がありそうだったので、蓋をして流しで水の中に沈めて みた。1分ぐらい水の中に入れて引き上げてみたら、少し水が入った。防水対策は しないと駄目みたい。 水中テスト水中テスト 一旦ケースを乾かす。
製作
コンデンサを繋いだり、箱を加工したりする。まずは、半田でコンデンサを接続 した。2st なので、振動で外れないようにしっかりと付けた。 接続接続 接続に使ったケーブルはエーモンの AV5.00sq のもので、6mm の穴を開けて通す のが少しきついぐらいの感じ。 ケースに穴開けケースに穴開け 振動で線が外れても対極に触れることがないように、プラスチックで仕切り版を 作った。このプラスチックは味噌の蓋というのは内緒。この仕切り版をきっちりと 切り抜いたおかげでコンデンサを固定する必要もなくなった。 仕切り版仕切り版 忘れないように極性のテープを張って、シリコンコークを薄っすらと蓋に付け、 蓋を閉めた。 シリコンコークシリコンコーク 線が出ている穴の周りにもシリコンコークを塗って、しばらく乾燥。
取り付け
まず圧着端子を取り付ける。他の自動二輪車にも繋ぐ可能性があることを考え、 いつでも取り外せるように。 圧着端子圧着端子 圧着だけでは外れそうなので、半田付けしておいた。あまり意味がないけど、 熱収縮チューブで防水処理も。 端子接続端子接続 結局、プラス側はギボシに変更して車体に仮取り付け。この状態でエンジンを かけて、電圧を測ってみた。7.57V と少し高めだけど、こんなもんか。 電圧電圧 このままバッテリーがあるスペースに入れると、隙間だらけで固定ができない ので、発泡スチロールを適当に切って間に入れ、なんとか動かないようにできた。 真上をエキゾーストパイプが通っていて、熱的にちょっと心配だな。 それにしても、TF125 のプラス線が細いこと。 設置完了設置完了 近所を一周してみる。大丈夫そうなので、古いバッテリーを廃棄。NAPS では、 無料で引き取ってくれるとのことなので、お願いしてきた。
バッテリーレス化して
ウィンカーの点滅については問題なくなった。ホーンについては、音が大きく なったけど、まだ少し音が小さい気もする。他に変化は無しかな。重さはだいぶ 軽くなったので、わずかに燃費は良くなる気はする。

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