AB07 ボディの歴史

流れ
AB07 のボディは大まかに別けて2分できる。前期と後期である。前期の途中で エンジンに変更が入っているので、これはエンジンの歴史の部分を参考に してもらいたい。以下が大まかな流れである。

1980年9月3日 AB07 タクト[前期]発売
1981年7月7日 タクト[前期]・フルマーク追加
1981年9月24日 タクト[前期]・フルマーク 特別カスタム車追加
1982年9月21日 タクト[後期] / タクト[後期]フルマーク / タクト[後期]フルマークカスタム発売
1984年5月15日 タクト[AF09] / タクトフルマーク発売

AB07 タクトは4年弱発売されていた。ホンダのページにはないが、これ以外に 「タクトフルバック」などの特別仕様が発売された。発売が確認できたのは 3種類。
tactフルバック リヤに左右振り分けのプラスチック製ボックス
フロントカバー内側に小物入れ
メッキマフラーガード
tactスポーツ フロントに縦長のボックス
ホイールが金に着色
水平リアキャリア
短めの風防
車体、ボックス、風防にライン
tactスーパーカスタム 長めの風防
その他はスーパーカスタムを参考に

尚、1982年4月14日、中期型のエンジンを積んだ廉価版の「スカイ」、 1983年2月17日に AB07 後期のエンジンを積んでデザインを変更した 「タクティ」が発売になっている。


前期後期の違い
パッと見て同じように見える前期型と後期型の AB07 タクト。しかし、かなりの 違いがあるようである。

フロントウィンカー
前期のフロントウィンカーはハンドル下についているが、後期になると ヘッドライト横にビルトインされた。コストの問題だろうか、それとも 脱落させる人が多かったためだろうか。

リアキャリア
前期の標準のリアキャリアは斜めのものである。オプションで水平になるものも 売っていて、結局後期では水平のリアキャリアになった。よっぽど評判が悪かったの でしょう。なぜ、前期は斜めのキャリアを採用したのか、私の予想では ベスパを意識したのではないかと思う。ベスパは予備タイヤをリアキャリアに 搭載するのだけど、このときにキャリアが斜めでも問題ないのである。前期型には オプションに「カジュアルケース」と呼ばれるタイヤの形をしたケースが売られて いた。これを付けるのには問題ないのだが、カゴを付けるような使い方だと かなり使い勝手が悪い。


電圧
AB07 タクト、面白いことがあって、セルスタータ付きのモデルが12V車、キックのみの モデルは6V車なのである。つまり、電球からエンジンから共通ではないのである。 この時期は6V→12Vの変更が行われた時期なのだけど、同じモデルで電圧が違うというのも 何か理由があってのことだったのでしょう。

〜続く〜