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事故車検証


アドレス110 の事故車が手に入ったので検証した。

事故の相手は自動車。アドレス110 に乗ってた人間は救急車で運ばれたが、 入院もなく、今はピンピンしている(というか、ある意味事故前より元気)。 詳しい状況は、事故により本人の記憶がなくなってしまったために、不明なのだが、 対向車がUターンをしようとして、そこに突っ込んだらしい。事故の日は大晦日。
この車両は全損扱いになり、不要になったので私が引き取った。なお、写真には ウィンドシールドが付いていないが、外してしまったので、事故で欠落したものではない。

車両の状況、前輪が回らない。車輪が回らないと、動かすのにえらい苦労する。 前部はかなり潰れており、フレームまで曲がっている様子である。
外観

ヘッドライトのガラスも割れていた。このガラス、かなり丈夫に作ってあると 思われるので、瞬間的な衝撃はかなりのものだったのでしょう。
ヘッドライト

左前ウィンカーが欠落していた。このあたりに激しく当たったと思われる。
左前ウィンカー

バッテリーの横に、ちぎれたウィンカーベースが残っていた。ガラスの中を見ると、 バルブが取れている。やはり、かなりの衝撃だったようだ。
ちぎれたウィンカー

フロントの泥よけは、かなり酷い様子。まずこの部分がぶつかったと思われる。 左前のかけている部分が、ファーストコンタクト位置だったのでしょう。
泥よけ

泥よけがついていた場所、フォークの留めている部分からちぎれていったようである。 写真では見にくいが、フロントのブレーキディスクも曲がっている。
前タイヤ

正面からはげしくぶつかったので、フレームが曲がってしまい、フロントフォークの 角度が、かなり垂直に近い状態になってしまっている。フロントフォークの角度が 違うだけで、別な車種に見えてしまう。
真横から

フロントフォーク部分を見ると、フォークそのものはほとんど曲がって いない。どうやら、フロントフォークを止めている部分と、フレーム自体が 曲がってしまったようである。タイヤは、車体に接触していて、ブレーキディスクが 曲がっていることもあり、全く回らない。ハンドルも切れない。
フロントフォーク

フレームが曲がったので、インナーボックス部分も激しく割れてしまっている。 ガソリンタンクより前の部品は、ほとんど使えないと思って良いだろう。
インナーボックス

ハンドル周りも、衝撃がきたようである。メータ前の部分が開いているが、 これはぶつかって、人間がウィンドシールドに当たり、その衝撃でメータ前の部分に 力が加わったのだと思われる。ウィンドシールドは写真に写っていないが、 割れなどなく、再使用できる状態だった。
メータ周り

ぶつかってから、右側に倒れたようで、マフラーガードが割れている。 それと、カウルにもいくつか傷があった。
マフラー

不幸中の幸いか、ほぼ正面からぶつかったことで、人間への直接的な衝撃が 伝わらずに、怪我が少なく済んだものと考えられる。

エンジン自体に問題はなさそうで、セルを回したら掛かりそうな雰囲気だった。 私のアドレス110のエンジンは、かなり疲れてきているので、このエンジンに 載せ変える予定である。


2005.2.1 追記

外装を取ったので、フレームの状態を見てみることにした。
まずは、ざっと外観から。前部のフレームがくの字に曲がっている。車体は 前に行こうとして、前輪部に後ろ向きの力が働き、この部分が折れてしまった ようである。

車体前部

この曲がった部分を拡大してみた。丸型のパイプが凹んで曲がっている。この すぐ上は、前輪〜ハンドルを支える部分の溶接があるので、ここに力が集中して しまったようである。

曲がった場所

前輪は、下部フレームに食い込んでいる。タイヤの空気圧を抜いても、回転しない ぐらいの食い込み方。ホイルは思ったよりも変形がなかった。

前輪

アドレス110 の特徴である足元の丈夫なフレーム、多分この丈夫なフレームが あったため、折れ曲がった部分があの位置だったと考えられる。もし、この フレームがなかったら、もっと下の位置が折れ曲がっていたでしょう。

足元のフレーム

写真はかなり見にくいが、ホーンなどを支えているサブステーが付く部分。 かなり曲がってしまっている。

サブステー取り付け部分

フレームは処分だな…。


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Last update: 2005.2.1
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