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ここに書かれていることは無保証です。同じことを行って問題が発生しても、 龍義は責任をとりません。

2010年5月1日

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久しぶりに
久しぶりに、BB ルータを購入した。 購入したのは PLANEX の MZK-WDPR(Rugby) 。 本来なら BB ルータ解剖、のページに掲載するべきかもしれないのだが、 何年も更新してないページなので、ここに書くことにした。

MZK-WDPR 箱

何で Rugby なんて愛称がつけられているのか、少々疑問だったのだけど、箱を開けて理解した。 形がラグビーボールのようだから、である。

MZK-WDPR 箱



分解
電源を入れる前に、早速分解してみた。
最初、ネジ穴が見つからず、どうやって分解するものなのか途方にくれる。 メッシュの部分が回りそうだったので、メッシュの穴に細い針金を入れて、回してみた。

メッシュ

このメッシュを開けると、ネジ穴が2つ見えた。 トルクスのネジで、T8 サイズの工具が必要。 最初ヘキサかと思って、2mm とか 1.5mm のサイズを突っ込んだけど、入らなかったり、空回りしたり。
左右でネジを各2つ外して、分解できた。 メッシュの大きさからして、もっと大きなスピーカが付いていると思ったけど、 残念な大きさのスピーカだった。

スピーカ

内部は余裕のある造りで、液晶パネルに基板が2枚の構成。 右側の黒いコードは無線 LAN のアンテナ、左側の銀の線は FM のアンテナのようである。

内部

基板を外して、見てみることにした。


基板
基板は大きい基板と、その半分ぐらいの基板が2枚。 大きいメインの基板の表側。

メイン基板表

裏側は、フラッシュメモリと、液晶用の端子なんかが。

メイン基板裏

サブ基板表には、高周波用のユニットなんかと、メモリなんかのチップと。
右側には、外部接続用の端子があった。

サブ基板表

サブ基板の裏は、特に面白いものはなく。

サブ基板裏

それぞれに載っているチップなんかを。


メイン基板
この製品で一番大きなチップは、
Skymedi SK8855
で、デジタルフォトフレーム(DPF)用のチップらしい。 これがメインの CPU かと思ったのだけど、どうやらそうではないみたい。

SK8855

このチップ用のメモリが、
SAMSUNG K4H561638J-LCCC
で、32M の DDR SDRAM(DDR400 200MHz CL3) 動作のもの。

K4H561638J-LCCC

基板裏側には、
SAMSUNG K9GAG08U0D
という MLC の 2G もある NAND フラッシュが搭載されていた。 カタログに書いてある、内蔵メモリー 2G、の正体。

K9GAG08U0D

その横には USB -> Ethernet コントローラの
ASIX AX88772ALF
が載っていた。 USB 2.0 に対応のもので、あえてこのチップを使っているのは、 SK8855 の制限のようなものがあるのでしょう。
さらに、
Realtek ALC5824
と書かれたチップがあり、詳細は良くわからないが Realtek の ALC という名前なので、 オーディオ用のチップなのでしょう。

AX88772ALF

それ以外に 24pin(?) の Airoha AR1010 というチップが載っていて、 これは FM ラジオ用の IC のようである。


サブ基板
サブ基板には、写真右側の無線 LAN を扱う高周波部分と、
Ralink RT3050F
Winbond W9812G6IH-6
があった。 シールが貼ってあるのは、ファームが入っているチップなのでしょう。
Ralink RT3050F は 300MHz ぐらいの MIPS の CPU らしく、 昔の 200MHz Pentium なんかに比べると格段に小さくて驚く。 SK8855 がメインの CPU として動作しているものと思っていたので、このチップは意外だった。
Winbond W9812G6IH-6 は 16M の SDRAM で、166MHz/CL3 の動作。 面積的には、CPU よりも大きいぐらい。

Ralink RT3050F 周り

シールを剥がしてみた。 載っていたのは
MX29LV320DTTI-70G
で、4M のフラッシュメモリのようである。 容量が少ない気がするけど、何で動いているのだろうか。

フラッシュメモリ

どっちかというと、こっちがメイン基板かもしれないが、大きさ的に小さいのでサブとした。
一通り観察したので、元に戻した。


見た感じ
造り的には、スピーカと基板の配置をうまくすれば、 容積は 1/3 近くにできるのじゃないかという感じ。 黒い本体は、ホコリや傷が目立つので、個人的には好きではない。
基板は、どこかの LivingGate i のように、修正したような混乱の様子は無く、綺麗な配置。 基板を2枚にしたのは、面積的なものなのだろうけど、結構空きスペースもあるので、 うまいこと1枚にも収められたのでは、とも思う。

話は少し変わって。 SK8855 で検索すると、MOUNTAIN WISE International というところが作っている RADIO GATEWAY という製品が目に付いた。 気になる人は、SK8855 "RADIO GATEWAY" で検索してもらえると出てくる。

RADIO GATEWAY I35

明日は、使ってみた感想なんかを。

2010年5月4日追記
管理用の html には、HGE3700K との文字があった。 調べてみると、Accton というところから HGE3700K という製品が出されていた。 色は違えど、形もスペックも同じ、これが OEM 元と見てよいのではと思う。

Accton HGE3700K
Accton HGE3700K Infotainment Router - Rugby


by Tatsuyoshi
since 2003